2010年3月25日木曜日

雨・あめ・アメ・・・・

一日中寒かったですねぇ!!
こんな日は誰だって外に出たくないですよね。サンライズカフェも今日はひっそりでした。
でもね。神様は必要なときに、必要な所に、必要なひとを送られるのだということが、ここにいるとよく分かります。 お話が必要な方が来られる時は、不思議なくらい他のお客さまがいらっしゃいません。

今日は私がシラシ配りをしているときに、何度かお会いしてお話したおじいちゃまが「約束したからね」と言って来て下さいました。大山にはもう60年住んでいらっしゃるそうですから、大山の主(ぬし)!?かな?
わざわざ池袋までコーヒーを飲みに行くほどのコーヒー通の方が、「ここはコーヒーが美味しいね」 二杯目を注文されて「二杯目も美味しいね!」と言ってくださったので、とっても嬉しかったです!

そのおじいちゃまは81歳で、「わたしはね、いつ死んでもおかしくないんだよ」、言いながら、貴重な戦争体験を話してくださいました。
15歳のときに志願して海軍に入られたそうですが、最後に乗った船が戦いで沈没。奇跡的に生き残ったのは兵士2名と看護士だけで、フィリピンのジャングルを逃げたそうです。ところがマラリアにかかり、逃げる力も尽きてしまったので、仲間に自分を残して逃げるように言ったのですが、彼は「仲間を置いていくくらいなら、捕虜になろう」と言い、一緒に投降したそうです。ところがひどいめに合うことを覚悟して捕虜になったのに、病院に送られ手厚い看護を受けて、マラリアも治り、「自分はなんでこの人たちと戦争をしたのだろう」と思ったそうです。
17歳で終戦を迎え、東京の焼け野原に戻ったものの、家族は皆疎開していて誰もいません。戻る場所すらなかったので、家族を呼び戻すために、4年間住む場所もなく、野宿したり、友人宅に泊めてもらったりしながら、寝ずに働き、今の大山の土地を買ったそうです。
「生き残っちゃったんだよ。。。」と赤くなった目で話すおじいちゃま・・・あの時代を生き抜いてきた人たちの壮絶な人生の一端を聞かせて頂き、なんとも言えない気持ちになりました。

多くのお年寄りがするように、「今時の若い人たちは・・・まったく・・・」と現代を批判するようなこともなく、自慢の家族のことを、前歯の一本もない口でにこにこ笑いながら話される姿からは、生かされてしまった人生を本当に真剣に、まっすぐ、一生懸命生きてこられたことがひしひしと伝わってきました。
何年か前に胃がんになってしまったときも、不思議な巡り会わせで最高のお医者さんに出会えて、無事手術を終えることができたそうです。

今をどう生きるか・・・それが必ず将来結果として表れるものなのだと言うことを改めて思いました。
お名前を聞き損ねましたが、おじいちゃま、ありがとうございました!また来てくださいね!

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